■雑記[中古品フェア]:常識シリーズ@
2003/01/01
『常識』って一体なんやろう。
人はよく、「そんなん常識やでぇ!!」
とか
「常識外れやなぁ」
とか
なんやしらんけど言う。
それは、もうあたかも鬼の首をとったかのように自信満々に言う。
そんなに『常識』ってすごいもんなんかぁ?
とりあえず、広辞苑で引いてみる。
◎常識【じょうしき】(common sense)
→普通、一般人が持ち、また持っているべき標準知力。
なんか、カチーンとくる意味あいやなぁ・・・
持ってる『べき』というのが腹立つ。
そこで『標準知力』とはなんぞやということで
さらに広辞苑活躍。
『知力』はなんとなく分かりますよね。
広辞苑には『知恵の働き』とあります。
まぁ、人の持つ知識とか知恵とかの総合的なものなんでしょうな。
で、『標準』の方なんですけど、どれどれ・・・
◎標準【ひょうじゅん】(standard)
→@比較の基準Aあるべき姿Bいちばん普通のあり方。
ほうほう、なるほど、なるほど・・・
要するに大多数の人が「○○はそうあるべきだ!!」と
思っている基準という事ですね。
ということは所詮、独善の集まりか・・・
話をまとめると
その多数決で決まってるような知恵・知識の総合かいわいる常識の正体なんですね。
たいしたことないなぁ。
まぁ、ただ単に大多数の人がそう思っているという単なる多数決ルールでなくて、
世の中には本当に『そうあるべき基準』という、いわゆる究極の真理と呼べるものが
ひょっとしたら存在しているのかも知れません。
私が知らないだけで・・・
でもね、皆さんが日頃叫んでらっしゃる、『常識』って
そんなにたいそうなもんじゃないでしょ?
ただ単に昔から決まってたというだけのことや
自分の育ってきた環境で経験したことという
非常に狭い範囲での『常識』だと思うんですよね。
だって、「なんであかんの?」と理由を聞いても
多くの人は「そんなん常識やん!!」としか言わず
明確な返答が出来ないんですもん。
ただ、「それは常識!!昔から決まってる!!」だとか「理由とかそういう問題じゃない」とか
そんなんもう、究極の真理とは呼べるもんじゃないですよね。
単なる価値観の問題。
いやいや、別にそれ自体が悪いとは言ってないんですよ。
ただ、その地方ルール(場合によっては○○家ルールだったりする)をですね、
世の中絶対の真理として他人に押し付け、成敗しようとするとは何事じゃ!!
「この『常識』が目に入らぬかぁ〜、ヒカエ、ヒカエオロウ!!」みたいな・・・
想像してください、水戸黄門の世界を。
彼らの世界では『印籠』にはとてつもない権威があって
どんな悪党でもそれを見た途端、悪さをやめて、恐れおののいている。
(時には小犬のようにプルプル震えている)
でもテレビを見て思ったでしょ?
「なんであんな印籠なんかをありがたがるんやろう・・・」
そうなんです。価値観が違うコミュニティでは
まったく意味なし状態。
『常識』だって所詮その程度のものだと私は思うんです。
(まぁ、これも単なる価値観のひとつ)
まぁ、ひとそれぞれ価値観は違うわけであって
たまたま多くの人が同じように感じてる価値観のかたまりが
『常識』なんじゃないでしょうか。
いろんな価値観をお互いに尊重しあえればいいと思うんですよねぇ。
『常識』を正義として振りかざすということが
腹立つんじゃぁ〜!!
そういいつつも、『常識』=『正義』という価値観を尊重しなければいけないところがジレンマです。
ということで、次回は『正義』にテーマをしぼって行きたいと思います。
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